電車のお供に「東京時層地図」

 地図好きに話題のアプリ「東京時層地図」を購入。かんたんにいえば、文明開化期から大正、昭和の古地図を現在の地図と重ねて表示するアプリ……なのだが、これが意外に面白い。面白いどころか、かなりツボにハマった。
 基本的なしくみは、Googleマップに古地図を重ねて表示するというもの。字にするとアッサリしているが、古地図上にリアルタイムの現在地を表示できるので、「現在位置を古地図上で追える」のだ。
 特に、電車に乗っているときがいい。電車とともに古地図上を青丸が移動……ああ、蒲田駅周辺はかつてこんな感じだったのか、とか。いまでこそ海を臨めない東海道線も、文明開化期は海岸線に近いところを走っていたんだよなあ、などと電車に乗りながら再確認するのは楽しい。現在では失われた地名や建物が在りし場所を車窓から眺めるのは、なんとも言い難い。
 惜しまれるのは、江戸時代の地図を重ねあわせられないことか。地図の精度の問題もあるのだろうが(江戸時代のザックリとした地図では難しい?)、それが可能であれば倍の値段でも惜しくない。

東京時層地図 - Japan Map Center, Inc.