MacBook Proのクラムシェルモードとバッテリー長もち術

 現在は終了しているASCII.jpの長期レビューで、『MacBook Proがデスクトップ機になる? 「クラムシェルモード」の使い方」という記事を書いたことがある。クラムシェルモードは、表示装置に内蔵の液晶パネルではなくMini DisplayPort経由で接続した外部モニタを使う状態のことで、キーボードとマウスも外付けのものを使う。言い換えれば「ノート型Macをデスクトップとして使う動作モード」のことだ。
 使い方など基本的な情報は上記リンクを参照いただくとして、ひとつ書き忘れたことが。MacBook Proのバッテリーを長もちさせたいユーザのための、ちょっとしたコツだ。
 クラムシェルモードは、電源コネクタを接続した状態でなければ有効にならない。しかし、いちど有効になると(外部モニタのみ表示され内蔵モニタはオフの状態)、電源コネクタを外しても内蔵モニタに制御が移ることはない。言いたいのは、「充電率が80%超のときは、クラムシェルモードで起動したあとすぐに電源コネクタを外そう」ということだ。
 MacBook Proリチウムイオンバッテリーは、フル充電または完全放電すると、劣化が速く進む傾向がある(20〜80%の範囲内で繰り返し充電することがいいとされる)。いちどクラムシェルモードで起動してしまえば、律儀に電源コネクタをつないだままにしておくことはないので、すぐに外してしまおう。そのとき、内蔵モニタのパネルを閉じたままでは、システムがスリープしてしまうので、パネルを開けてから外すのがコツだ。そして、バッテリー残量が20%程度に低下したとき、電源コネクタを接続すればいい。
 現行のMacBook Proは、ユーザの手でバッテリーを着脱できない。ちょっとした心がけだが、クラムシェルモードを常用するのならば覚えておいたほうがいいだろう。